004.ChatGPT-4oに切り替えたら、新たな壁が!プロンプト制限問題で再構築を余儀なくされた話

はじめに

先日、言語モデルClaude-3.5 SonnetからChatGPT-4oに切り替えたことで、長らく悩んでいたキャッシュフロー表示の改行問題はついに解決。
しかし、新たな問題が浮上しました。

1つ目は、XML方式からMarkdown方式への書き換え
見出しや装飾の形式変更程度なので、こちらはそれほど大きな負担ではなかったのですが――本当に大変なのは、2つ目のプロンプト数の制限問題です。


1. 変わったのは見出し表記だけじゃない!XMLMarkdownへの移行

1-1. なぜMarkdownへ?

miiboでChatGPT-4oを使う場合、Markdownでのプロンプトが推奨になるケースがあります。Claude-3.5 Sonnetとはフォーマットが異なるため、既存のXML形式を丸ごと書き換える必要がありました。

1-2. 見出し変更と軽微なレイアウト修正

  • 見出しタグ(例:## 見出し など)をMarkdown形式に置き換え
  • ボールドやイタリックなどの装飾も、Markdown方式に合わせて再調整

幸いにも、XMLMarkdownの移行は**“手直し”程度**で済んだため、そこまで大きな時間コストはかかりませんでした。


2. プロンプト数の制限問題が最大の壁

2-1. Claude-3.5 SonnetとChatGPT-4oで異なる制限

  • Claude-3.5 Sonnet:最大3000文字
  • ChatGPT-4o:最大2500文字

これだけ見ると「500」ほどの違いしかないように見えるかもしれませんが、実際の運用では大きな差につながります。なぜなら、既に3000文字ギリギリでプロンプトを作っていたのです。

2-2. 削るしかない! でもどこを削れば…?

すでに組み上げていたプロンプトは、FPのライフプラン表作成に必要な要素や会話ステートを全て盛り込んだため、削る場所が簡単には見つからない状況。

  • FP相談のバリエーションが豊富だからこそ、プロンプトが増えてしまう
  • ヒアリング項目を減らせば機能性が落ちるリスクもある

このため、どこをどう削ってコンパクト化すべきか、一から構成を見直ししなければなりません。


3. 言語モデルを変えると、ほぼ一から作り直し!?

実感としては、「言語モデルを変更すると、プロンプト設計もほぼ最初から再構築が必要だ」と言わざるを得ません。

  • 文体や回答傾向の違いで、同じプロンプトでも意図しない回答が出る
  • プロンプト上限の違いで、要件を満たすためには要素の再取捨選択が必須
  • フォーマットXMLからMarkdownへ)も変わる
  • 言語モデルの違いで、全く回答ニュアンスが変わる(人種変更みたい)

こうした影響から、**「もう一度やり直しか…」**と感じる場面が少なくありません。


4. 対策と見通し

4-1. 不要部分の洗い出し

  • 優先度の低い質問や機能をリストアップし、思い切って削除
  • プロンプトを減らしして、シナリオで対応する

4-2. さらに別のモデル検討?

ChatGPT-4oでも問題が解決しない場合、別のLLM(たとえばGPT-4標準版や他のClaudeバージョン)を試す選択肢もあります。

4-3. プロンプトの大幅変更

  • プロンプトを生成AI(ChatGPT o1)に渡し、文字数を指定して、プロンプトを作り直してもらう


まとめ:一歩前進したけれど、また新たなハードル

  • 改行問題はChatGPT-4oの導入で解消
  • しかし、プロンプト数制限フォーマット変更という新しい悩みが発生

言語モデルの特性を活かしながら、最適化したプロンプトを組む作業は地味に大変ですが、FP業務を効率化するための大きなチャレンジでもあります。

今回は試行錯誤中に、OpenAIから、ChatGPT O1がリリースされたので、早速使わせていただきました。
引き続き、試行錯誤を重ねて完成度を高めていく予定です。


次回予告:プロンプト削減の具体的手法を紹介

次回は、

  • ChatGPT o1のプロンプト修正結果

をレポートしていく予定です。
言語モデルの違いでここまで大変なの!?」と思うかもしれませんが、成功すればFP Chatbotが賢くなり、人のFP相談が効率化される未来がやってきます。ぜひ楽しみにしていてください。


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▼ChatGPT-4o導入で改行は解決! しかし、プロンプト制限という新たな試練が待ち受けていました…。