定年後の人生:自由と退屈の狭間で(一日一新を目指します)

定年後の生活のリアルな姿を伝える(近況報告)

【今日の一新】雨読で5冊読了してみた

2024年5月1日

外は終日雨。風も冷たいので、今日はひたすら読書。一日5冊読了は、定年後初めてかも。つまみ読みだけどね。

終日家にいると、この程度しか歩かないのねえ。fitbitの結果は、↓のとおり。

 

ひたすら読書の日の歩数

 

読んだ本について
書名 民主主義の壊れ方:クーデタ・大惨事・テクノロジー
著者 デイヴィッド・ランシマン 著
若林茂樹 訳 
内容 民主主義の終焉はいかに起こるのか? ケンブリッジ大学政治学教授が、クーデタ・大惨事・テクノロジーという観点からリアルな姿を見詰め直す。また、今の民主主義が終焉した後に来るものについて考察する。

2018年に書かれた本で、ドナルド・トランプが大統領になったのには、かなりの衝撃だったようです。あと、国(政治)よりも企業(メタのザッカーバーグ)の方が驚異だとか。日本についても、終章で触れていて、宝くじで21世紀初めの日本を引いたら当たり、だそうです。

訳者の方は、日本政策銀行勤務時に翻訳作業をしていたようで、本書の収益は、カンボジアとアフリカの子供たちに寄付するそうです。偉いねえ。

 

書名 リデザイン・ワーク 新しい働き方
著者 リンダ・グラットン 著
池村千秋 訳 
内容 働く人を大切にする職場にこそ、人は集まる。ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授が、「仕事のあり方」「働く意味」「人生の豊かさ」の“リデザイン(再設計)”を描く。

LIFE SHIFTで、人生100年時代を謳ったリンダ・グラットン氏の実践編?ですかね。企業のHR向けの本でしょうか。もう、定年後のじいさんが読んでも、なのですが、ついつい。

 

書名 日本人の源流
核DNA解析でたどる
著者 斎藤成也 著
内容 アフリカを出た人類の祖先は、いかにして日本列島にたどりつき「ヤポネシア人」となったのか? 縄文人のDNAの特異性とは? 日本人の源流を、DNAの情報にもとづく最新の研究結果を中心に解き明かす。

縄文人弥生人の他に、もうひとつの系統が見られる日本人のDNA分析結果かな。そこに至る過程や分析上の課題等をつらつらと述べられていて、研究者の本らしい。解き明かすと言っても、著者の解釈であって、まだ、結論は出ていない(出ない)のでしょうな。サンプルが少ないにしても、アイヌ人のデータの扱いは難しそうです。

 

書名 Q&A日経記者に聞く安心老後、危ない老後
著者 後藤直 著
内容 老後生活の疑問・不安を、日経記者が解消! 介護、住まい、認知症悪質商法、財産管理、相続などの課題を具体的に取り上げながら、安心な老後に近づくためにどうすればよいのかをQ&A形式で解説します。

いやー、沢山あって大変。おちおち死ねないね。著者は、編集長もやって社労士も取得したそうで。実際に、自分が高齢者に近づいてきて、不安だそうです。知らない方が幸せなのかもねえ。何はともあれ、財産と健康は重要ですわ。

 

書名

あなたのまわりの「高齢さん」の本
高齢者の心理がわかる112のキーワード

著者 佐藤眞一 著
内容     「いつも不機嫌・すぐキレる」「オレオレ詐欺に騙される」「妻の後を追うように夫が亡くなる」「頑として運転をやめない」…。高齢者の行動の背後にある心理を読み解くきっかけとなる、112のキーワードを解説する。

112のキーワード。用語集ですね。アイデンティティ、アルコール依存。。。老年的超越理論。こんなに細分化しなくても、と思うけどなあ。高齢者男性って、本当に惨めと言うか可哀そうと言うか。嫌だねえ。それと、著者はがんサバイバーで、寛解したようですが、身内を亡くしたりと。高齢者になる前にかなり辛そうな人生を歩んでらっしゃいますなあ。

 

書名

AIとBIはいかに人間を変えるのか

著者 波頭亮 著
内容  AI(人工知能)とBI(ベーシック・インカム)を総括的に紹介。それぞれが持つ現代社会を根底から覆してしまう可能性を分析した上で、AIが更に発達しBIの導入が実現すると、世の中がどう変わっていくかを明らかにする。

BIの財源論について、なかなか興味深いですね。個人的には、消費税と健康保険(高齢者医療費)で良いと思っています(本書は健康保険には触れていません)。働かざる者食うべからず→働かなくても、食って良し、との事です。当然ですけどね。何なら、「消費が仕事」と言っても良いかも。AIとロボットには一生懸命働いていただき、人様はその成果を消費すると。